グバス、ニューギニアバスウッド
グバス、ニューギニアバスウッド
トウダイグサ科 Endospermum malaccense E.peltatum など
この属は10-13種が含まれており、熱帯アジアから太平洋地域にかけて広く分布しています。成長が早く、とくに伐採跡地などで目立ちます。このことを利用して造林樹種の一つとして取り上げることもあります。Fijiでは比較的商業用になる木材が少ないため、輸出用の木材の一つになっています。
木材
心材と辺材の色の差はほとんどありません。心材の色は黄白色-淡黄褐色で、辺材はさらに淡色です。青変色菌の害を受けて、汚い色になることが多いので、迅速に乾燥する必要があります。気乾比重は0.30-0.65で、軽軟な南洋材の代表的なものの一つです。木理は通直であったり、やや交錯したりしています。肌目はやや粗です。耐久性が大変低い木材です。切削などの加工は容易で、仕上がりがよいです。
用途
色が淡色であること、軽軟であることなどが必要な用途に好まれて使われています。マッチの軸木、板、旋作、造作などで使われています。靴のかかとにされているのをご存じですか。合板にも使われます。最近よく話題になる南洋材の割り箸のなかにはこの属の木材から作られたものが含まれています。
木材特性表
グバス の特性表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
気乾比重 | 平均収縮率(%) | 強さ(MPa) | 曲げヤング係数 (GPa) |
|||
柾目方向 | 板目方向 | 曲げ | 圧縮 | せん断 | ||
0.40 | 0.10~0.13 | ~0.20 | 58.9~82.4 | 30.5~43.1 | 6.5~9.3 | 7.5~10.3 |
https://www.71361.net/showinfo-149-13574-0.html